シトロエンC4に続いて、カータッチ2台目のフランス車です。
プジョーが、実は世界で最初に自動車を量産した会社であることは、日本ではあまり知られていません。
元々は、紡績業からスタートした会社です。
織機メーカーから始まった、トヨタやスズキと似ています。
プジョーはクルマのネーミングで、3桁の数字、しかも真ん中が0、つまり、*0*といった名前を登録しています。
ポルシェが911シリーズを、本当は901としたかったのですが、
それはすでにプジョーが登録していたので、911にせざるを得なかったというのは、有名な話です。
そのプジョーが4桁のネーミングのクルマを出したということは、プジョーの新しい歴史を作り出そうという意気込みが感じられます。

実物を見ると、正に、画期的、斬新、なるほど、と驚いてしまいます。 1007最大のセールスポイントは、左右の2枚のドアーが、電動スライドで開閉するということです。4年前のパリモーターショーでこのコンセプトカーが発表された時の車名が“SESAME”(セサミ=開けゴマ!)だったということですから、やはりこの電動スライドドアこそが、このクルマのポイントでしょう。駐車場が手狭な場合、本当に助かります。

Iディレクターは、「編集しながら、繰り返し見ているうちに、どんどんこのクルマが好きになっていって、参った・・・」とこぼしていました。
一瞬「ケッタイな格好!」と思っても、一旦愛情を感じると、のめりこんでいく、スタイルかも知れません。
そして、スタイルもさることながら、その使い勝手、実用性も素晴らしいものがあります。

今回のゲストは、プロダクト・グラフィック・インテリアデザイナー、グエナエル・二コラ(Gwenael Nicolas)さんです。
日本での実績は文句ありません。
以前登場した、CGデザイナーの小畑氏と同い年、日本に来たのは、ジーコ監督と同じ1991年です。
自宅兼仕事場の建物は、4ヶ月前に完成したばかり。9人のスタッフが働いていました。
建物を一見しただけでは分かりませんが、2階と3階の床は、鉄板と防音材の薄い板で、それぞれが上から吊り下げられているという、ユニーク且つ合理的な設計です。
取材の時は、奥様やお子様達は、ひょっとして避難していたのか、お目にかかれませんでした。残念です。
二コラさんの愛車アウディA2は、とても合理的なクルマで(二コラさん言うところの、ファンクショナルデザイン)、1007と好一対でした。
実は、二コラさんは、A2の後継車としてプジョー1007を検討中で、「色は黒を考えている。こういう可愛いクルマは、ハードな色が良い」とのことでした。 ボクは1007は黄色とか赤が似合うのではと思っていて、黒は考えてもいなかったのですが、ウレタンバンパーが黒いこのクルマを黒にしたら、物凄くカッコイイと思えました。サスガです。

さて、CAR TOUCHは、隔週の木曜日の正午に、更新されています。
このホームぺージも、なるべく同時期に更新するようにしているのですが、ホームページの製作者との打ち合わせ、写真や原稿の送付などは、全てメールで行っています。
勘違いや、行き違いもあって、更新後4〜5日は手直しがあって、ようやく完成するという工程です。
いまさらこんな事を申し上げるのも何ですが、ホームページは更新後、何日か経ってからご覧になることをお勧めします。

 

 

写真をクリックすると
大きい写真が見られます
Iディレクターと、しばしクルマチェック。

なぜ前かがみになっているのか、どうしても思い出せない。

荒川さんがいつもこだわるライトのデザインチェック。

じっくり見ると、とても綺麗なブルー。

かなり小さなクルマだと分かる。でも全幅は、1710mmで3ナンバー。

プジョー社発祥の地の紋章から、ライオンマークは生まれた。ちょっと大きめのマークが効いている。

両サイドと後部がこれだけ大きく開く。しかしながら、剛性はかなり高い。
2台の位置関係を微妙に移動させながら、撮影。
P E U G E O T の文字が見事。

荒川さんの表情からも、このクルマに対する好感度が分かる。

もうとっくにお分かりと思いますが、オープニングとエンディングはまとめて収録する。

二コラ氏の作品を拝見。ここは地下室。

駐車場は、やや手狭。ここにはスライドドアーの1007がぴったり。

ボクの身長は181センチです。でも、足元はかなりの余裕。

この仕掛けは、実に合理的。

ボンネットが簡単に取り外せるクルマはあまりない。