2006年秋。 メルセデスがターボディーゼル仕様のEクラスを発売、トヨタが満を持してレクサスにLSを投入、BMWがZ4クーペを、MAZDAがロードスターにパワーリトラクタブルハードトップを追加、そして、先日大都市圏でも軽が売り上げを大きく伸ばしていることが明らかになりました。 そんな中、HONDAが新ストリームを発売しました。
おなじみのOTOビル前の駐車場
高速道路のSAでこのマークの裏にレーダーセンターがある CMBS−追突軽減ブレーキはこのレーダーで作動する
リアの表情は、初代の方がすっきりして個性があった
今回のストリームは、2世代目になります。 初代のストリームは2000〜2001年のカーオブザイヤーを受賞しています。 僕は、2001年の1月末から1週間1台というペースで、7台連続で、当時気になっていたクルマを試乗していました。 ストリームは一連の試乗の2台目で、2月1日から乗っています。 ノートを見ると、他の6台に関しては1ページから2ページ、びっしりとインプレッションが書いてあるのですが、ストリームに関しては、ほんの数行です。 ・2000isというグレードで、227万円。 ・ハンドルが小さく、細い、女性を意識しすぎではないか。 ・後ろがポンポン跳ねる。 ・走っているストリームを見ると、とてもカッコイイ。 ・排気ガスに全くニオイがない。 これだけです。ストリームがモータージャーナリストにとても好評だったので、一応乗ってみた、ということです。 カータッチをご覧の方はお気付きでしょうが、取り上げた12台の中に、ミニバンは1台もありません。 これは僕も含めたスタッフ全員がミニバンには全く興味がなかったからです。日本ではミニバンが一大勢力になっているのは分かっているのですが、クルマに関して我々は、はっきり言ってコンサバです。
さて、ストリームですが、オデッセイ、ステップ・ワゴンに続いて車高(最低地上高)をぐっと下げました。さらにオデッセイのように、車高そのものも低くしたために、写真でもお分かりの通り、これはもうステーション・ワゴンのプロフィールです。 オデッセイや新ストリームは、ミニバンから派生した、新しいジャンルを創ったのだと思います。 これだったら1人で運転していても間抜けには見えないし、スポーティーな運転も出来そうです。
ハンドルは初代と比べると太くなり、軽すぎることもない シビックと似たデザイン
今回のストリームは、乗り込んで発進した瞬間、車体剛性がとても高くなったと感じました。やはりミニバンとは思えません。 試乗したのは、1800cc、2WDのRSZというスポーツ指向のバージョンでした。加速も充分で、ハンドリングも気持ち良く、いかにもホンダ車と感じました。アクセルを踏み込むと心地良いサウンドが響きます。ホンダ・マインドでしょう。 高速走行も快適です。 ただ、都内では感じませんでしたが、高速で突き上げがあって一度揺れると、その揺れは一回では収まらず、クルマに少し弱い人には厳しいかも知れません。 ミニバンやワンボックスが高速で飛ばしているのを見ると、「そういう運転がしたいの? だったら、スポーツカーを買えばいいのに・・・」とぶつぶつ言っているのですが、このクルマだったら、そうは思わないでしょう。
車高も低いし、5ナンバーです。 立体駐車場はどこでも大丈夫でしょう。 このクルマは5速ATですが、2リットルの2WDはCVTになります。僕はしばらくCVTだと思い込んで運転していました。 それほどスムースな5速ATです。 僕は試乗車は満タンにしてお返しするようにしていますが、今回160キロ以上走ったのですが、燃料メーターが12コマの内、1コマしか減りませんでした。これだったら満タンにすることもないかと、そのままでお返ししました。こんな事は初めてです。
ストリームは7人乗りです。2列目もかなりゆったり過ごせます。 3列目も外から見るよりは、座ってみると余裕があります。
10月からラジオの新番組が始まることになりました。 その為のポスターや小冊子の撮影のため、3列目をたたんで、大量の衣装やら靴、なんやかんやが入った大きいバッグ、それに大人4人が乗って、赤坂のTBS、都内の撮影スタジオなどを移動しました。仕事のツールとしても、とても使い勝手が良かったです。