今回試乗したのは、話題のメルセデスのディーゼルです。
Eクラス、ステーションワゴンです。
  実は、マイナーチェンジ前のEクラスのディーゼルに、
2月3日にちょっとだけ乗っていました。この時はセダン。
  マイナーチェンジで、フロントまわりは随分変わった。
 
 
グリルは一回り大きくなって、新しいSクラスに似てきた。   セダンと比べるとかなり大きく感じる。
実際は、全長で35mm長く、全高で20mm高いだけ。
 
 
重量は、セダンより100キロ以上重くなっている。   重くなったのは、主に後部のカーゴスペースによるもので、その為、前後輪への荷重はほぼ50:50で、たまたまBMWの思想に合致することになった。
 



         
では、細部を見ていきましょう。
なんといっても、ガソリン車ではないと主張しているCDIのマーク。(Common-rail Direct Injectionの頭文字)
  今回乗ったのは、Avangarde 
消費税抜き車両本体価格 8,778,000―

ご覧の通り、フロントのナンバープレート取り付け部分が湾曲している。プレートはそれに沿って付けられ、かなり曲がっている。これはカッコイイかも。   メルセデスマークがダブルで付いている。
どちらかひとつでいいのでは。
  ライトも新しくなった。大きくなったように見えるが、
多分大きさは同じ。

       
ホイールのデザインも新しくなった。やはり、スポークの数は5本が落ち着く、と僕は思う。   マフラーが全く見えない。   下から覗くとようやく見える。

       
これが、3.0リットルV6 CDIエンジン。電子制御のターボチャージャーが付いている。   ボンネットを開けると、ワイパー全体が見える。とても丈夫そう。   ラジエーターの前に、小型円筒形の綺麗なラジエーターが見える。




ではインテリアを見てみましょう。マイナーチェンジで、インテリアはほとんど変わっていないようです。
メルセデスの見慣れた運転席。新Sクラスに出現したコ
マンドコントローラーがなくてホッとする。
 


白いメーターはとても見やすい。左が時計、中央は速度、右がタコメーター。   センターコンソール。   その左にある小さな「引き出し」   ちょうどイイ深さ。
         
 
凹凸のあるゴムが敷いてあって、コインは全く滑らない。とても便利。こういう小さな喜びで、クルマ全体への好感度が増すのが不思議。   ワゴンでは大切なカーゴスペースをチェック。後ろのドアは、低い位置から大きく開く。   要所に使われている金属は、とてもキレイで丈夫そう。
 


居住スペースと荷室を分けるネット。   これがピアノ線のような金属で出来ている。   取り付け部分は、これでもかという位しっかりしている。

メルセデスE320 CDI ステーションワゴンを、期待を込めて試乗しました。  今年の2月3日に、雑誌ラピタの試乗会で、ほんのちょっと乗る機会がありましたが、その時の、エンジンの静かさ力強さが忘れられません。
さて、今回の試乗です。
静かなところでエンジンをかけ、ボンネットの脇に立つと、かすかにディーゼル特有の音が聞こえます。しかし、車内に乗り込みドアを閉めれば、もうガソリンかディーゼルかは分かりません。
ましてや、様々な音が溢れる街中で乗ったなら、事前に言われていてもとても分かるものではありません。
発進時や加速の時の力強さは目を見張ります。
ターボチャージャーもとてもよく出来ていて、存在を主張することはありません。
最大トルクは5リットルのガソリンエンジンに匹敵するという宣伝文句に嘘はありません。とにかく日常のアシとしては、ガソリンエンジンと比べて何ひとつ不満はないでしょう。
クルマ自体もディーゼルエンジンも、恐ろしく丈夫に出来ているようです。ステーションワゴンとしては文句なしの実用性です。
高すぎる値段以外は。
このクルマは、アメリカで21.05km/Lの記録をつくったそうです。
日本でも、福岡から富士スピードウエイまで無給油で走り、
まだタンク内には充分東京まで行ける燃料が残っていた、という情報も聞いています。ところが、実際の燃費がそれほどではなかった事が気がかりです。


最後に、こまかい事をひとつ。運転していると、目の前の小さな突起が気になってくる。運転席と助手席のすぐ前に、ひとつづつある。   これが、ウィンドウオシャー液の噴出し口。
    もう少し目立たないようにならないものか。

         
 
給油口。間違えてガソリンを入れないよう、軽油の給油ノズルと同じ緑色になっている。   ご覧の通り、248.7キロ走った。8割は高速走行だった。   満タンにしたら、ちょうど24リットル入った。リッターあたり10.36キロ。単純な満タン計算なのでかなりアバウトだが、喧伝されている燃費とはだいぶ隔たりがあった。
 



 

total today yesterday