今回は、あちこちで評判のBMW335iクーペです。
2005年にフルモデルチェンジを受けた3シリーズには、気になるところがありました。
ひとつはフロントマスク。キドニーグリルの上端が太いクロームになっていて、
上まぶたが重いような、付けまつげが長すぎるような感じです。
リアのデザインも、コンビネーションランプが昔の日本車で見たような形です。
ところが今回登場したクーペは、セダンとは共通パネルが1枚もないとあって、
この二つの不満は完全に解消しました。

         
 
キドニーグリルそのものも、セダンより低い位置にある。   リアのランプも横長になり、車体をより低く見せる。実際に車高はセダンより 50mm低い。
 
 
 
 
 
運転席まわり。   新設計の6速AT。   新設計のパラレルターボ3.0Lエンジン。
 

このクルマの魅力はそのスタイルにある事は間違いない。
しかし実際に乗ってみると、そのエンジンの魅力にしびれることになる。
新開発の3リットルエンジンは、実に気持ちが良い。ターボが2つ付いていて、 直6の前3気筒と後ろ3気筒をそれぞれ担当する。
アクセルを踏んでいて、途中でターボの存在を感じることは全くない。
言い換えれば、アイドリングの時からターボが効いているとさえ思える。
聞いていなければ、ターボが付いていることに気が付かないかもしれない。
このエンジンと、これも新開発の6速ATの組み合わせが絶妙で、 シフトチェンジの時間が50%減だそうで、なんともスムース。
とにかく、アクセルとエンジンとの距離がゼロになった感覚だ。


メーターもセダンに比べるとスポーティー。   フロント。   リア。

メルセデスもそうだったけど、ワイパーはやたら頑丈そう。   フロントシートのこの工夫は、様々な体格を想定しているのだろう。
 
トランクルーム。   上の方に小さな白い三角マークが見えるでしょうか。このレバーでロックを外すと、トランクルームから押すだけで、リアシートが前方に倒れる。   左右のシートを倒すと、広大な荷室が現れる。
 

ほとんど高速道路の走行だったが、リッターあたり9.7kmで、燃費は良好。
ただ、このクルマの魅力を高速走行で味わうには、日本の法定速度はあまりにも低い。
ボクとしては、都内の一般道をきびきびと走りまわるのが、とても気持ち良かった。
発進時の低速からターボがしっかり効いていること、それにBMW得意のアクティブステアリングの助けもあったのだろう。


カータッチの板倉Dの撮影です。
¥7,010,000―(消費税込み)この値段は、高いのかリーズナブルなのか。
       
 

 

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