今回は、待望のニュー・スカイラインの試乗です。
ご存知のように、長い間スカイラインは日本国内のみの販売でした。
それが、先代からインフィニティブランドでアメリカで販売されるようになり、しかも大ヒットとなりました。
そして今回モデルチェンジされたスカイラインは、ヨーロッパにも輸出されることになりました。このクラスはヨーロッパでは強豪がひしめきあっています。
どこまで勝負出来るのか、興味津々です。
新しいスカイラインは、3500ccの350GTと2500ccの250GTがあります。
ヨーロッパでは、排気量の少ない250GTを選択する人が多いと思いますので、今回はあえて250GTに試乗しました。





いつもの駐車場でスカイラインを受け取りました。   スカイラインの全身像です。   プロフィール。

スカイライン・ファンがとても気にしていたリアのランプ。結局丸型に戻った。

  リアのデザインは好きです。   最大の特徴は、ボンネットの左右の端の峰のような盛り上がり。

こうして見るとよくわかる。   フロントマスクもようやく馴染んできた。   重厚さはあるが、軽快には見えない。ボディーカラーも影響しているかも。

運転席まわり。   チルト・ステアリングなのですが、   メーター類も一緒に動く。   センター・コンソール。

アナログ時計か効いている。   内装はシンプルでスッキリ。この内装色は、シルキーエクリュ×本アルミ。   助手席も電動。   スカイラインはこれでいいのかも知れないが、ブルーバードの方が後席は遥かに広い。

トランクルーム。   トランクのフタの裏側に、   この取っ手を引くと、トランクの中からトランクを開けられる。 誘拐犯罪対策と聞いたが、本当だろうか。まあ、それ以外に使い道は考えられない。   V6  2,495cc  新開発のエンジン。

       

行きつけのスーパーマーケットの駐車場で。それなりの存在感はある。
今回の試乗車は スカイライン250GT  V    \3,003,000―(消費税込み)


       

Gyaoで放送中のカータッチ#5で、レクサスGSを取り上げました。その時、Cピラーのデザインに関して荒川さんが「これはBMWの真似だ」とご立腹でした。
あの有名な“ホフマイスター・キンク”です。

  スカイラインも正にBMWです。それよりもレクサスGSそのままです。 これはいくらなんでも似すぎでしょう。    


試乗した結論から申し上げると、「特徴がない」ということです。
これといって際立っているところが見つかりませんでした。
スカイラインというと、カッコイイ、スポーティー、よく走る、軽快等々のイメージがあります。
350GTはそうなのかも知れないのですが、250GTに限っては、僕が考えているスカイラインではありませんでした。
5速AT仕様に乗ったのですが、ATの出来があまり良くありませんでした。このクルマの前に乗った「BMW335iクーペ」の6速ATがあまりにも素晴らしかったので、スカイラインが損をした可能性もあります。
ただ、アメリカ大陸で、あまり気を使わずにゆったり走るのには、悪くないでしょう。

スカイライン試乗中に、日産の2007年3月期決算の営業利益予想が、7期ぶりの減益見通しだと発表されました。ゴーン社長も会見で「日産は危機的状況にある」と発言しています。
現場の技術者のこんな声も聞こえてきます。
「スカイラインやZは残っていても、あんなの名前だけですよ。スカイラインの新型が出るとき、開発責任者は丸テールがスカイラインのすべてじゃないなんて言って、まったく違うものを世に出したんです。
そうはっきり言い切ったんだったら、どうして今度のスカイラインは丸テールなんですかね。ポリシーも何もあったもんじゃない」  (松平智敬著「日産が危ない」エール出版社より)
スカイライン・ファンは、日本のスポーティーなクルマの中で、いつも一番であって欲しい、スカイラインだけは、トヨタには絶対負けてほしくないと思っています。
僕がスカイラインに厳しいことを言うのは、それだけ期待が大きいということです。
最後に、今年の秋発売予定のスカイライン・クーペのデザインを見て下さい。

 


       

 

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