2005年の春に、DSGという、変速時間が限りなく0に近いオートマチックトランスミッションを世に送り出したあたりから、VWがとても元気になりました。
最近の、GolfへのTSIエンジンの搭載でまた大きく前進しました。
電動ハードトップのEosも素晴らしいデザインです。
Audiもどんどんプレミアム度を上げていて、グループ全体に勢いがあります。
VW社の主力製品はなんと言ってもGolfです。日本での輸入車ランキングで、ここ何年もトップを占めています。
ただ、Golfはモデルチェンジを繰り返すたびに大きくなり、現在のGolfの全幅は、あのクラウンとほとんど同じです。なにしろ、Golfの下に位置しているPoloが、1974年にデビューした初代のGolfよりひとまわり大きいのです。
詳しく言うと、Poloの方が、全長で100mm、全幅で55mm、初代Golfより大きいのです。
僕にとっては、Poloが本当のGolfに思えるのです。

さて、今回はPoloの中の変り種「Cross Polo」に乗ってみます。
なぜ変り種かというと、これは“ナンチャッテ・ヘビーデューティー”なのです。
中味は、FFのPolo Sportlineです。外見だけをカッコよくしただけなのです。
質実剛健のドイツ人も、こんなことをするのかと驚きます。
ところが、本国ではPoloの販売の1割がこのCross Poloだそうです。
ドイツ人もこういうクルマを買うわけです。
発売後半年たちますが、日本ではほとんど見かけません。

最も安価なPolo1.4¥1,690,000―、Cross Polo¥2,390,000―はちょっと高すぎるのかもしれません。




いつもの駐車場でクルマを受けとる。あいにくの雨。    

一夜明けたら快晴。ボディーカラーはライム。やたら派手。 なんだか、5ナンバーが新鮮。


フロント部分もマッチョになっている。  

リアも、アンダー部分をしっかりガードしている。フロントとリアのアンダガード等の装着で、全長が5mm伸びている。


サイドも強化されている。全幅も5mm広がった。  

ルーフレールも付いた。タイヤも大きいので、Polo Sportlineよりも、 全高は70mm高くなっている。ルーフレールは全高に入らないか?

  フロントライト。これはPoloとまったく同じ。

Poloと同じく、ライトの中心にはVWのマーク。GSのスタッフが、 「ライトを点けると、地面にこのマークが出るんですか?」と聞いてきたが、そんなことはない。   リアのランプもPoloと同じ。   このサイドミラーはとても見やすい。

Cross Poloの最大の特徴はタイヤサイズ。ノーマルPoloが14インチ、Polo Sportlineが15インチに対して、なんと17インチ。

  215/40という扁平タイヤ。   エンジンルームは、昔懐かしい感じで好ましい。

ではインテリアです。 まず運転席から。   シートは、ほど良い固さ、ホールドにも優れている。   センターコンソールもシンプル。金属製のペダルが雰囲気を醸し出す。   スイッチ類も、とても扱いやすい。

このような、何気ないモノ入れが意外に役に立つ。

  メーター類もシンプル。ハンドルも手に馴染みやすい。   両サイドも実にすっきりしている。

 
後部座席も、広々とはいかないが、実用には問題ない。   トランクスペース。広くはないが、いざとなったら後部座席を倒せばいい。      
           

このボディーカラーもあって、とても可愛らしいクルマであることは間違いない。    


ノーマルのPoloにくらべて3インチ、Polo Sportlineとくらべても2インチ大きいタイヤがすべてとも言えます。
市街地走行では、大きなタイヤを持て余す感覚もあって、乗り心地もかなり固めです。
ところが、高速走行ではとても安定した走りをみせます。自分が小さいクルマに乗っていることを忘れるほどです。Poloというクルマが、しっかり造られていることが、良くわかります。
ドイツ国内で売れ行き好調なためでしょう、先日、「Cross Golf」が発売になりました。

ロゴもまったく同じです。
     

 




 

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