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旧ミニは、1959年の生産開始から2000年の生産終了までに、
530万台が世に送り出された。
そして、ミニブランドはBMWに移り、2001年新しいミニが誕生した。
日本への上陸は2002年の3月2日(ミ二の日)
2000年以前のミ二はMini、生まれ変わったミ二はMINIと表記されるらしい。
そのMINIが、今年に入ってフルモデルチェンジを受けた。
今回は、2世代目となったMINIに乗ってみる。
試乗したのは、先行販売されたMINI Cooper。

とにかく先代のMINIは世界中で大好評で、日本でも旦那さんがBMWを見にショールームに入ったら、一緒にいた奥様にMINIを買ってしまった、或いは、買わされたというような事がしばしばあったと聞く。
で、今回のフルモデルチェンジだが、ちょっと見ただけでは、どこが変わったのかわからない。しかし、発売元は「ルーフパネル以外は全て一新しました」と言っている。
いろいろ情報を整理すると、全世界での売れ行き好調に生産が追いつかず、
イギリスにある3つの工場を大幅に増築することになった。ではせっかくの増築なのだから同時にフルモデルチェンジをしよう、ということになったようだ。
とても良く売れているのだから、基本は「キープコンセプト」。
同じCooperで1世代目と比べると、全長は+89mm、全幅は‐5mm、

全高は+15mmと、ほんの少し大きくなった。

 





いつもの駐車場でMINIを受け取る。   新しいナンバーが全国で誕生している。”成田“もそのひとつ。   新MINIの中から、先行発売になったMINI Cooper。   早速エンジンルームをチェック。エンジンは新プジョー207と同じもの。 BMWとプジョー共同開発の1600ccエンジン。

見上げると、ボンネットに穴が開いている。   そう、ヘッドライトはここに付いている。   New MINIの顔。   やや斜め前方から。どこが変わったのか、分かりにくい。

更にサイドに回りこむ。全体的に、面がシンプルになったようだ。   ボンネットの形もスッキリしたようだ。  

先代のMINIの所有者も、どこが変わったのか分からないかも。ドアの切り方が少し変わったような気がする。


相変わらず魅力的なスタイル。世界中のどの街にも似合いそう。   リアスタイル。プレート上のクローム部と、リアランプが大きくなった。 バンパーのクロームがなくなった。   リアは、ずいぶんスッキリした。ハイマウントランプもウインドー内部に移動。   MINIは、この角度からがカッコイイ。

 
フロントスクリーンが立っているのがミ二の伝統。室内空間を稼いでいる。   フロントライト。   ライトのデザインはかなり変わった。ボンネットにライト用の穴が開いているのがお分かりと思う。

やや大きくなったリアのランプ。   よく見ると、MINIの文字がある。オーナーはこういうのが堪らない。   Cooperのエギゾーストは1本。   タイヤはコンチネンタル。

ではインテリアを見ていこう。まず運転席周り。   ハンドルはスッキリした。このパドルはとても使い易い。   まず目を引くのが、中央のスピードメーター。びっくりする程大きくなった。円内の下部のオーディオの操作系はMINIのマークの形。   カーナビはどこに付けたらいいのか。丸いカーナビがあればここにスッポリ入るのだが。

シートのホールド性は良くなったと思うが、材質は向上していないようだ。   全幅は5mm狭くなっているが、足元は広がったようだ。ドライバーズシートを一番後ろまで下げると、僕は身長181cmだが、 アクセルとブレーキにつま先がようやく届くだけとなる。   助手席の足元も、とても広い。   空調系のスイッチもMINIのマークの形。

ハンドルの中央にもMINIのマーク。   PRNDの文字は左ハンドル仕様のままで、やや見にくい。   後席のシートは緊急避難用。質感は先代の方が高かったような気がする。

運転席ドアの内側。スピーカー、収納のデザイン。   リアゲートは大きく開く。   リアシートは、後ろから簡単に倒せる。   リアシートを倒すと、こうなる。

パンフレットは豪華だ。  

MINIの大きな特徴は、様々なパーツを選んで、自分だけのMINIを創ることが可能だということ。パンフレットを眺めながら、自分だけのMINIを想像しているととても楽しい。


 

Miniもそうだったが、MINIも「クラスレスカー」だ。
タキシード着用の英国王族が乗っても、貧乏学生がヨレヨレのTシャツ姿で運転席に座っても、どちらもそれなりにピッタリくるのだ。
そのデザインはとても可愛らしく、引き締まって、モダン。
都会で使用するのにもってこいの大きさだ。MiniからMINIになった時、何でこんなに大きくするのだ、という声もあったが、このサイズにすっかり慣れてしまった。

先代のMINIが発売された時、僕も3日間ばかり乗り回している。
その時の印象は、実はあまり芳しくなかった。
特に、CVTの出来の悪さには少々驚いた記憶がある。今回CVTをやめて、
6速ATを採用した。なかなか出来の良いATで先代のイライラは完全に払拭された。
乗り心地もグッと向上し、特に高速道路での安定した走りっぷりには感心した。
燃費も20%向上したという。
オンボードコンピュータが様々な情報を提供してくれるし、クルーズコントロールもあるし、レインセンサーワイパーもある。これは実際に使ってみると、日本のような微妙な降り方をする雨にはとても有効だ。
リモートコトロールキーには、エアコンの温度、風量、風向き、オーディオの設定など、
3人分の個人設定を記憶させる事が出来る。この他にも装備が満載だ。
要するに、1クラスか2クラス上のクルマの装備が付いている。
一緒に試乗した、カータッチの板倉ディレクターが、

「コシャクナクルマ」と言っていた。

先代のMINIに試乗したのは2002年の春だった。
今回のフルモデルチェンジがあまりのキープコンセプトなので、
どこがどう変わったのかしっかりチェックしてみたくなり、先代のMINIを所有している知人から暫し借り受けた。
今回ずいぶん乗り心地が良くなったのは、サスペンションの変更以外に、車体剛性が上がったのではと思っていたのだが、先代も相当しっかり造られていたことが分かった。

問題のCVTも、僕が試乗した時から2年半後に購入した知人のMINIはかなり改良されていた。

先代のMINI Cooper。正面のツラ構え。   やや斜めから。ボンネット中央が盛り上がっている。   フロント開口部の形も微妙に違う。   盛り上がりも含めて、ボンネットはかなり複雑な造型だ。

フロントのMINIのバッジもだいぶ違う。   横顔。ドアの切り方、ドアハンドル等変更されている。   リアビュー。バンパーにはしっかりクロームが。   少し回りこんでみる。

ヘッドライトは先代の方がスッキリしている。   ライトの中にMINIの文字はない。   このあたりはだいぶ変わった。   タイヤはピレリ。

エグゾーストパイプの形もしっかり違う。   1600ccのエンジン。ブラジル製。   ボンネットにライト部分の穴はない。   ということは、ライトはここに付いていない。

インテリアをチェック。ハンドルもずいぶん違う。   中央のメーターが小さく見える。5年前にはやたら大きく見えたのに。   キーを回すとカーナビが現れる。


なるほど、ここにナビを装着するのか。「燃料計が見えなくなった」とオーナーは言っている。

  ここは、やはり左ハンドル仕様のまま。   ドライバー側ドアの内側。基本的なデザインは変わっていない。   ドライバーズシート。

先代も、ドライバーズシートは驚くほど後ろまで下がる。 2m超の身長でも自然な運転姿勢が可能。   こんなに広くなるのです。   助手席シート。

後部座席。シートの材質はこちらの方が良いのでは。でも新型の方が滑らないか。   カーゴスペース。リアシートの倒し方は同じ。  

先代Cooperのオーナー宅の窓辺で。苦労してこの色のミニチュアを手に入れたとか。このオーナーはMINIを愛しているが、オドメーターは2年半で1,400kmをやっと越えたところだった。


では、先代MINIと、新MINIをじっくり見比べて下さい。




付録

カータッチ速報では、クルマの写真と情報をご覧いただいています。
クルマの撮影は、経験のある方はおわかりと思いますが、
なかなか難しいのです。
なかでも、いわゆる「映りこみ」が面倒な問題です。
ガラス、クロームをはじめ、クルマは、ほぼ全体が光を反射する物体です。
そこで、思わぬ「映りこみ」があり、NG作品の山が出来上がります。でもやむを得ずそのまま使ってしまう場合もあります。

今回は、そんな失敗写真をご覧下さい。

まず、このホームページに掲載された写真です

これはゴルフ場での撮影です。後ろのドアにキャディーさんらしき人物が。   少し離れたところに停車中の、軽のワゴンが。   シフトレバーの根元に、僕が・・・・

ここからは、掲載NGになったものです。

やはり、クローム部分が最も危険です。

クローム以外の場所も、結構よく映ります。

ライトは、内部全体が鏡です。カメラ、それを持つ指がはっきり映っています。

  こんな、思わぬ映りこみもあります。   車内も危険がいっぱいです。

わかりますか。メーターにカメラが映っています。   これは確信犯です。

ここで、残念なお知らせがあります。
GYAOテレビで長い間お楽しみいただいた
「久米宏のCAR TOUCH!!」が、6月30日24時をもって、
放送終了となります。ご覧下さった方には、心から感謝します。
いつの日にか、また再開出来ればと思っています。

なお、ご覧の「カータッチ速報」は、これからも続けていきます。

 

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