今回は、HONDAが去年の11月にロスアンゼルスモーターショーで発表した
燃料電池車クラリティーと、スバルのニュー・アウトバックを紹介します。
クラリティーは、既にアメリカではリース販売が開始されています。
このクルマは、今までの燃料電池車とは、全く違います。
今までは、試作車という形でしたが、クラリティーは、プラットフォームから、
外装、インテリアまで、完全に新しく設計された新型量産車です。
新しいクルマをゼロから作り出すのと同じだけの費用がかかっています。
そのブランニューの新型車を、これから3年で200台だけ生産するというのです。
HONDAという会社は、時々信じられない事をします。
このクルマ、名前はFCXクラリティー、1号車が6月16日栃木のHONDA工場で
とにかくラインオフしたのです。



本日は、信濃町方面へ。   納車されたばかりのBMWで出発。BMWを購入するのは、実は初めて。   やって来たのは、明治記念館。   このHONDAクラリティー(CLARITY)に試乗する。

プロポーションが、なんとも新しい。大きなエンジンや、ドライブシャフトがないので、設計の自由度が増した。   まず、開発責任者の藤本氏からレクチャーを受ける。藤本氏は「ラジオなんです
けど」にゲスト出演予定。
  更に、主任研究員の木村氏からも説明を受ける。   これがモーター。黒く太い部分が同軸になっている。巧く出来ている。

HONDAの燃料電池車には、実は2002年にも乗っている。会場には、その時のクルマもあった。   その2002年のクルマに搭載されていた、FCスタック。
FCスタックとは、ごく薄い発電装置〜「セル」を集積したもの。
これは202キロあって、60KWを発電する。
  次世代がこれ。重量は95キロで、96KW.
  これが最新型。67キロで100KWに性能アップ。クラリティーでは、これをドライバー席と助手席の間に、縦に搭載している。

まとめると、こういう事。   3世代のFCスタックが並んでいる。   まずは、じっくり眺めてみる。   フロントマスクはまさにHONDA車。

ボディーカラーは、このスターガーネットのみ。   前後ともドアは大きい。つまりは車内がとても広いということ。   後席も、びっくりする程広い。   ドライバーシート。

後席。この下に高性能リチウムイオンバッテリーが納まる。   長身の人でもゆったり足が組める。   シート地には、トウモロコシから作る新素材「HONDAバイオファブリック」を使用。全ての席で、座面と背中の面から最適温度の空気が流れてくる。この日はそれが冷気で、実に気持ち良かった。

ハンドルのデザインはHONDA流。   立体的でカラフルなメーター。ほとんど全ての情報が読み取れる。

エンジンルームをチェック。   お分かりと思うが、エンジンはない。ここにあの同軸のモーターが納まっている。   燃料電池は、かなりの高温を発する。したがって、ラジエーターグリルは必要。   リアビュー。発電所とやや大ぶりのバッテリーを搭載しているので、重くなっているのではと心配になるが、車両重量は1635kgで、ごく普通。

Hマークの上の部分は、実は車内からはスケルトンで、そのおかげで運転中の後方視界はとても良好。   この角度からが最も美しいと、僕は思う。   繰り返すが、このクルマは全てが新開発。このホイールにも新機軸が。   グレーの部分は、実は樹脂。そこがフィンの役目をして空力に貢献する。
さらにホイールの軽量化にも役立っている。

ここから水素を充填する。タンクを満タンにするのに約3分。
満タンで620kmを走りきる(10・15モード)
  いよいよ試乗スタート。   助手席には木村さん。   ラジオ番組のため収録中。

感想など話しながらの運転。   木村さんからレクチャーを受けながら走る。   クラリティーの運転感覚は、言葉では表現し難い。ひとことで言えば「超気持ちイイー!!」実は、サスペンションの出来も素晴らしいのです、   いやー、楽しかった。




何を隠そう、僕はスバルファンで、3台連続で乗り継いだこともある。   スバルのアウトバックがリニューアルされたので、試乗した。   日本ではネーミングが何度か変わったが、海外では一貫してアウトバック。
2006年の秋、ミラノの裏街で撮影した、かなり走り込んだアウトバック。
  試乗車は、スバル発売50周年記念車だが、マイナーチェンジと考えていい。

最大の変更点が、車高が20mm低くなったこと。   オンロード指向を強めたということか。   アウトバックのリアビューは、レガシーワゴンとほぼ同じだが、
日本車の中では群を抜いて美しいと思う。
  真後ろからの眺めは、とても良い。

やや斜め後ろからも、悪くない。   ただ、フロントはどうも・・・   この大きな「七宝焼き」はなんとかならないものか。   この角度からがベストかも。

ニューモデルの最大の売り物「アイサイト」   2つのカメラが常に前方を監視、危険を察知する。かなり大きくてゴツイ。   ステーションワゴンの歴史がモノを言って、荷室はとても使いやすい。

開口部はとても大きいが、車体剛性は文句なし。   エンジンは2500cc、ターボ付き。レガシーターボに乗っていたことがあるが、そのターボに比べると、とてもナチュラル。

ものものしいエアーインテーク。   ボンネットの裏側はこうなっている。   富士重工の真面目さ、几帳面さが良く出たクルマ。
車高を下げたのは、新登場のエクシーガとの差別化もあるのか。




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