Episode01
Episode02
Episode03
Episode04
Episode05
Episode06
Episode07
Episode08
Episode09
Episode10
Episode11
Episode11'
総集編

僕がブラジルから帰って間もなく、日本代表はワールドカップイヤー最初の試合に臨んだ。相手はアメリカ代表。
場所はサンフランシスコSBCパーク。普段はメジャーリーグが使っている。野球用の照明にも問題があったし、芝生はサッカーには、あまりにもスリッピーだった。結果は2−3で敗北。
このアメリカの試合から、日本代表の忙しいスケジュールがスタートした。


SBCパークの試合の8日後の2月18日、僕は東名高速を西へ向かっていました。静岡スタジアムで、日本代表対フィンランド戦が始まるのです。マスコミの論調も、アメリカ戦でのややふがいない戦いぶりを嘆きながら、もうあまり時間が残されていない事を一斉に強調していました。
エコパ・スタジアムは超満員で、一段と冷えたこの夜の寒さを吹き飛ばす盛り上がりでした。日本代表に対する応援は、調子の良い時もあまり良くない時も、いつも整然と力強く、年々洗練されていくように思います。
結果は2−0で勝利、一息つけたというところでしょうか。


その4日後、2月22日。横浜の日産スタジアムです。
観客席はほヾ満員です。アジア杯の対インド戦。
結果は6−0の快勝です。
インドというと、1950年、大戦後に再開されたブラジルワールドカップで、出場権を得ながら、FIFAから裸足のプレーを拒否されて、結局ワールドカップ出場を棄権したという話を思い出します。
第4回のワールドカップでしたが、もしFIFAがOKを出せば、
ついこの間この目で見たあのマラカナンを、裸足のインドの選手が走り回ったのにと、ちょっと残念な話です。


インド戦から6日後、日本代表はドイツ、ドルトムントに姿を現す。
対ボスニアヘルツェゴビナ戦。ドルトムントはワールドカップ本番でブラジルとの試合があるスタジアムで、それだけでも意味のある試合だ。
雪まじりの雨が降る厳しいコンディションの中、1−2の劣勢で迎えた後半ロスタイム、ゴール前に飛び込んだ中田選手がヘッドで決めて2−2のドロー。日本にとっては価値のあるドローに思えた。


そして、5月のキリンカップです。
9日の大阪長居の対ブルガリアは1−2で負け。
13日の埼玉、対スコットランド戦。5月だというのに異常な寒さ。
カータッチのロケでも、この春の寒さには本当に参りました。
結果は0−0のドロー。身長のある相手から良く守ったとも言えるでしょうか。


こうして、5月15日の、運命の23人のメンバー発表となりました。僕も、久保が外れたのには驚きました。入って欲しいと思っていた、長谷部と松井もダメでした。直後に会ったブッフバルト氏も、
長谷部と闘莉王には入って欲しかったと言っていました。
1人か二人、思い切り若い選手がいても良かったと思います。
アルゼンチンのメッシは19歳、イングランドのウォルコットにいたっては17歳です。次の南ア大会でもまだ21歳というのだから本当にビックリです。これはイングランドにとって計り知れない財産になるはずです。
この若手起用に関しては、6.1発行の「虹を掴む」の中で、
川淵キャプテンはこう言っています。
「そもそも、ジーコに求められているのは若手の育成ではない。
ドイツのワールドカップで勝つか負けるかであって、それ以外には何もない。(中略)もっと言えば、代表監督に10年先の日本の強化のことなんか考えてもらわなくてもいいのである。それは協会が考えること。代表監督は自分の任期中に最高の成績を上げることだけ考えてくれればいい。」

さて、メンバー発表の直後、我々は都内某所で、あるインタビュー収録の為の準備を進めていました。東京の街を遥かに見下ろす眺めの良い部屋。やがてこの日の主人公が登場して、ワールドカップ前の最後のインタビューが始まりました(ここをクリック


こうして、日本代表23人は、5月17日からJヴィレッジで最終合宿に入り、26日にはドイツへ出発したのだった。
30日、対ドイツ戦(レバークーゼン) 2−2
 4日、対マルタ戦(デュッセルドルフ)1−0
二つの試合を終えて、今、日本代表はオーストラリア戦を静かに待っている。この間、田中誠選手が帰国し、茂庭選手がドイツに入った。

6月12日のオーストラリア戦は、果たしてどのような結果になるのだろう。とてつもなく困難な、タフな試合になると思う。
その試合をこの眼で見る為に、ドイツに行くことにしました。

観戦を予定している試合です
12日 15時〜 日本・オーストラリア Kaiserslautern
13日 21時〜 ブラジル・クロアチア Berlin
17日 15時〜 ポルトガル・イラン Frankfurt
18日 15時〜 日本・クロアチア Nuremberg
20日 21時〜 スエーデン・イングランド Cologne
21日 21時〜 オランダ・アルゼンチン Frankfurt
22日 21時〜 日本・ブラジル Dortmund

この7試合ですが、日本が勝ち進めば、勿論その試合を見逃すわけにはいきません。1試合でも観戦試合が多くなる事を願っています。 この試合予定を見ると、ブラジルやアルゼンチン、イングランド等の強豪国は、ヨーロッパのゴールデンアワー、尚且つ、涼しくなった時間での試合になっています。日本もFIFAに一目置かれるような国になりたいものです。
取材の移動は、飛行機、列車、クルマです。かなり慌しい日々になりそうですが、このホームページをご覧の方には、最新の、興味深い情報をお伝えするつもりです。

では、行ってきます!!!